ブリーダー資格は、ブリーダーとして開業する際に自身が動物に関する深い知識を持っている事の証明となります。開業届を取得する際には、非常に役立つ資格といえるでしょう。
ここでは、ブリーダー資格について詳しく説明していきます。
空前のペットブームと言われ、人間の子供の数よりもペットの数の方が多いとさえいわれています。
ペットショップだけではなく、ブリーダーから直に話を聞いて、母犬の姿や生まれた環境を見てから、家族として迎えたいと望む人も増えています。
人に安らぎを与えるペットのブリーダーは、とてもやりがいがある仕事といえるでしょう。
犬や猫、その他ペットについて専門的な知識を持ち、繁殖や交配を手掛けます。
遺伝的疾患や、けがや病気に気を付けながら、健康な動物をペットショップに流通させたり、直接販売したりするのも業務のうちです。
また深い知識を活かして、品種改良の研究や、コンテストに出場するブリーダーもいます。
愛情を持って育てた動物の出産に立ち会えるという感動が大きな魅力です。
人にとって癒しを与える動物を、新しい家族の元に引き渡す架け橋になります。
夢や感動を与える仕事といっても過言ではありません。
特に専門的な資格が必要というわけではなく、誰でもブリーダーになれる。
しかし、動物を繁殖、直接販売して報酬を得る場合は、各都道府県の保健所に「動物取扱業」の届出、「動物取扱責任者」の資格が必要です。
資格を必要としなくても、独学では決して習得できないような専門的な知識が必要になります。
ブリーダーという仕事を成功させるには、資格を取得する方が確実です。
動物の交配という、命を預かる繊細な仕事なので、正確な技術と信頼が求められます。
ブリーダーは純血種を守り、それを証明する為に血統証明書を申請します。
ブリーダー資格の勉強をする事で、犬や猫の血統について詳しくなります。
血統証明書とは、人間でいう戸籍証明書のようなものです。
この血統書で、その犬や猫の両親だけでなく、祖先まで全て同じ犬種という事が証明されます。
犬の場合、血統書の90%が一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)から発行されます。
猫の場合、日本ではこの4団体から発行された血統書が主流となっています。
人気の犬種(純血種) 人気の猫種(純血種)
1位 | トイプードル | 1位 | スコティッシュフォールド |
2位 | チワワ | 2位 | マンチカン |
3位 | ロングコートチワワ | 3位 | ラグドール |
4位 | 柴犬 | 4位 | ミヌエット |
5位 | タイニープードル | 5位 | ノルウェージャンフォレストキャット |
6位 | フレンチブルドッグ | 6位 | メインクーン |
7位 | ポメラニアン | 7位 | エキゾチックショートヘア |
8位 | ティーカッププードル | 8位 | サイベリアン |
9位 | 豆しば | 9位 | ベンガル |
10位 | スムースコートチワワ | 10位 | ブリティッシュショートヘア |
人気の犬種、猫種はその時の社会情勢やテレビ映画の影響などで変化していきます。
人気傾向を把握し、ブリーディングするというブリーダーもいます。
しかし、人気だからといって闇雲に繁殖させる事は破綻に繋がります。
ブリーダー資格を得るために勉強をすれば、血統だけではなく安全な繁殖方法も得られます。
ブリーダーの仕事は動物を交配させ、新しい命が誕生する手助けをします。
その動物に対して深い愛情を持つからこそできる事です。
正しい交配をする為に必要な事のひとつに、遺伝子病検査があります。
遺伝子病は両親の検査をすれば、防ぐ事ができます。
検査をせず、病気の可能性がある子供を出産させ、尚且つ販売してしまった場合、後々トラブルにもなりかねません。
健康面、衛生面に配慮する事はもちろん、全疾患に対する検査を実施する事も信用に繋がります。
ブリーダー資格を習得すると、カルチャーセンターや専門学校の講師として講座を開けるという、講師資格の意味もあります。
ペット繁殖インストラクターとして、将来繁殖の仕事に就きたい人に向けての講座を開けます。
ペットの繁殖方法を教える事だけではなく、生き物の命を預かる、仕事に就くという事への責任感や、大変さも伝える事が大切です。
また講師として活躍する事は、安心と信頼にも繋がってゆく為、ブリーダーとしての仕事を成功させる事に繋がっていきます。
民間の資格ですが、多くの知識を必要とするブリーダーを開業する上で、
特にこの二つの資格がおすすめです。
犬・猫のブリーダーを目指す方に必要な、繁殖や品種改良について、基礎的な知識を有している証明となります。
また、開業に必要となる設計設備のノウハウや、費用面、宣伝方法など、細かい知識を得る事ができます。
資格取得後は、ブリーダーとして活躍できるのはもちろん、自宅、カルチャーセンターで講師して活動できます
ペット繁殖インストラクターとして、犬や猫の種類別に交配方法、繁殖時の注意点、管理の仕方など、主に繁殖についての知識を得られます。
資格取得後は、ブリーダーとしてはもちろん、ペット繁殖インストラクターとして、自宅やカルチャーセンターの講師として活躍できます。