タイ古式セラピー資格を取得することで、タイ古式のボディセラピーの歴史や仏教との関わりのほか、解剖学や生理学の知識、食事や体内をめぐる流れ(セン)といった知識がしっかりと身に付けられます。
資格取得後はタイ古式のセラピストとして、自宅やスクールでの指導ができるようになります。
この記事ではタイ古式の理念や考え方も含め、タイ古式のセラピー資格について詳しく説明していきます。
タイ古式セラピーの資格取得をすることで、お客様にセラピーを行うために必要となる基本的な知識は身に付けられるようになっています。
しかし、資格取得はあくまでスタートラインと考えましょう。実際に施術をしたり指導を行ったりすることを通じて学べることもたくさんあるのです。
また、実務経験を豊富に積んだベテランのセラピストになると、お客様からの信頼度や安心感もアップしますね。
講座で指導をする際は、受講する方がケガをしないように配慮することが大切なポイントになります。具体的な以下の点を意識するようにしましょう。
タイ古式のセラピーの特徴は2時間ほどかけて、全身の筋肉にくまなく刺激を与えていくことにあります。
講座で指導をする場合は、実際の施術よりも教える時間が限られてしまうケースも多いので、「ゆったりとしたリズムで行うこと」を意識しましょう。
別のボディセラピーの経験がある方に教える場合、特に力加減は適切であるかどうかといった点に気を配ることで、ケガやトラブル防止につながります。
タイ古式セラピーは、別名「二人で行うヨガ」や「世界一気持ちいいマッサージ」などと呼ばれ、その気持ちよさやリラックス効果が魅力。
手や指、ひじやひざなどを使って、全身を指圧とストレッチにより、筋肉をほぐしていきます。
“イタ気持ちいい”くらいの刺激を目安として、痛みを感じるほど押したり、ストレッチをかけ過ぎたりしないよう注意しましょう。
タイ古式はセラピーの方法ばかりでなく、基本理念を押さえることで、よりその知識が深まります。
タイ古式は約2,500年の歴史を持っています。インドのアーユルヴェーダをベースとして、ヨガや指圧、整体やストレッチの流れが組み込まれ、タイで発展をとげた伝統療法です。
タイ古式は仏教とともに伝わりました。また、当時のタイは寺院の影響力が大きかったことが背景にあり、タイ古式セラピーの理念は仏教の教えの要素を含んでいるのです。
具体的には、以下を実践することがタイ古式の重視する理念といわれています。
タイ古式では、からだの中を流れる気の流れ(セン)を整えることによって体の働きを元に戻すというのが基本的な考え方で、病気になる前の不調、いわゆる未病の段階で改善していこうという療法です。
この気の流れ(セン)の主なものは10本あるとされ、そのうち下半身を通るものが8本あると考えられています。
それがタイ古式の施術は足からスタートして、おヘソから下を重点的に行うことがよいといわれる理由です。
タイ古式は、ストレッチや指圧のような外面的な効果だけでなく、精神面に目を向けることで、更なる深い効果が得られるとされます。
タイ古式は仏教僧の瞑想の修行としての側面も持っていました。
施術をする側が受ける側の呼吸に合わせて施術を行うことで、脳が瞑想に近い状態になるので深いリラックス効果が得られます。
つまり、「今この瞬間の自分」を見つめ、それに集中することが、タイ古式セラピーの効果を高めてくれるということです。
タイ古式セラピーでは、身体だけでなく心も解放して、穏やかな気持ちでゆったり過ごすことをセラピストが伝える必要があるでしょう。
タイ古式セラピーはリラックスした空間で、1~2時間かけてゆったりとした施術が一般的です。
現代人は仕事や家事・育児と頑張りすぎてしまいがち。
知らず知らずのうちにストレスも抱え込んで、不調に悩まされる人もたくさんいます。
タイ古式セラピーは癒しの効果がとても高く、タイの公的機関では60以上の効能があるともいわれているのです。
代表的なものとしては以下のようなことに効果が期待できます。
疲労回復、頭痛改善、肩こり解消、血行促進、リンパの流れ改善、代謝アップなど
リラックス、リフレッシュ、瞑想効果など
タイ古式セラピーの確かな技術によって、お客様の体も心も解きほぐして、活力を取り戻すお手伝いをしてあげられるようになります。