DIY工作アドバイザーの資格は、DIYを始めようとしている人や、DIYに親しむ人たちに向けてDIYに関して適切な指導・助言を与えられる資格です。この記事では、DIY工作アドバイザー資格取得で身に付けられる内容について、詳しくまとめています。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
DIYを始めるにあたって、最初に重要となってくるのが「設計」です。
どんなにいい物を作りたいと思ったとしても、最初に作った設計図通りでないと、上手く出来上がりません。
ただDIYでは、全てを精密に設計図どおりに行わなければいけないと言われると、そうでもありません。精密な誤差はどうしても出てしまいます。
その誤差を少なくするためにも作成しながら「測定」していくことも工程内で重要となってきます。
DIYを行うにあたってのカットの基本的な流れ
「材料をカット → 組み立てる → 測定 → 材料を誤差分を調整してカット」というものなので、この流れの最後の「材料を誤差分を調整してカット」というところを集中して行くことによって、大きな誤差が出ないように防げることになります。
材料の調達は主にホームセンターなどのDIY専門店で行うことがほとんどだとは思いますが、購入した際に本当にお店で記載されていたサイズになっているか?の確認はしましょう。
実際に購入してみた商材が、厚さが薄かった、長さが短かった、余分な長さがあった等、正確な寸法となっていないことがよくあるので、必ず自分の手で測定しましょう。
材料の誤差などの測定に必要な道具はたくさんありますが、ここでは主に測定する道具の一例を紹介します。
<測定道具の一例>
名称 | 用途 |
さしがね | 直角の確認 |
スコヤ | 直角の線引き |
コンベックス | 長尺、内寸などの測定 |
ノギス | 0.05mm単位の測定可能 |
測定する道具はこれだけでなく、他にもたくさんあるので、用途別に上手く使い合わせることが、誤差を少なくするためにも非常に大切です。
DIYで重要になってくる工程はカットだけではありません。
カットし終えた材料を綺麗にととのえる「やすり」、色やツヤなどを出す「塗装」も重要です。
単に「やすり」といっても様々な種類があり、用途別に使い分けていくことが大切です。
DIYで主に使うやすりは「紙やすり」ですが、紙やすりにも色んな種類があります。
<紙やすりの主な例>
名称 | 特徴 |
紙やすり | 薄い紙仕様、簡単に削りたい時に使用 |
空研ぎペーパー | 紙が丈夫で目詰まりしにくい |
耐水ペーパー | 濡れた面を削ることが可能 |
スポンジヤスリ | 濡れた面を削ることが可能 曲線削りに適している |
紙やすりだけでもこれだけの種類があるため、どんなものを削りたいのか?を考えて使い分けると良いでしょう。
DIY工作アドバイザーはこれらの種類や特徴を理解したうえで困っている方へ提案しなければいけないため、必ず覚えておくようにしましょう。
また、綺麗に整えたあと、さらに材料をメンテナンスしなければ長期間使用が難しくなってしまいます。そのために重要となってくる工程が「塗装」です。
例えば出来上がった木材に塗装をしたい!と考えた時、「どの塗料を選んだら良いのか分からない!」と悩んでしまうことがよくあります。
木材塗料は大きく分けて「ペンキ」「ニス」「ワックス」「ステイン」「オイル」の5種類があります。
また、木材は基本的に「樹脂」「顔料」「溶剤」で構成されて、場合により「添加剤」を加えて形成されています。
DIY工作アドバイザーでは、それらの悩みを持った方へアドバイスしなければいけないので、豊富にある木材塗料の種類、特徴を用途別に理解した上で提案する必要があります。
前述の工程を踏まえた上で重要となってくる工程が「仮置」です。
塗装ややすりは組み立て前に行うべきか?組み立ててから行うべきか?それを判断するためにも、一度カットしてある程度設計図通りのサイズにした場合に「仮置」を行うことをおすすめします。
塗料には沢山の種類があるため、組み立て後に手の届かないところまで実は塗らなければいけなくなった、というケースが発生することを出来るだけ防ぐためにも、一度仮置を実施し、塗装ややすりが現時点で必要になってくるのかどうか?を実際に組み立ててみて把握する必要があります。
この工程を行うだけでも今自分がしなければならない作業が把握できるので、塗料の塗るタイミングが分からなくなった場合は必ず行いましょう。
DIYの作業を行うと、必ず廃材が出てきます。
それらをどのように処分すべきなのか?どの廃材がリサイクル可能なのか?ということも理解しておく必要があります。
各自治体によって処分方法も異なるので、自分の住んでいる地域の処分方法は必ず理解しておくようにしましょう。
ゴミの出し方については、自分の体力と工具の有無、ごみの量、人手などを考慮して決めると良いでしょう。
もし粗大ごみが発生した場合は、大きさなどで料金も変わってくるため電話で粗大ごみ収集受付センターに問い合わせてみましょう。
また、自治体に持っていくだけでなく、費用はかかりますが、あまりにも量が多かったり、予定が立て込んで自分たちで自治体に持っていけないとなった場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの手段です。
ただし、不用品回収業者にも色んな人がいるので、必ず事前に信頼できる不用品回収業者を選択するようにしましょう。
処分方法についてもDIY工作アドバイザーは困っているお客様に対して提案する必要があるため、必ず覚えておきましょう。
DIY工作アドバイザーは日本生活環境支援協会(JLESA)が主催しており、JLESAが定めた認定基準を満たし、知識と技術の普及に貢献する機関として認定されています。
そのため、ご自宅で試験が受けられる「在宅受験」が認められています。
受験の申請はインターネットで申込期間内に申し込むことが可能になっています。
DIY工作アドバイザー資格取得の主な学習方法としては次のものがあります。
当記事では、DIY工作アドバイザーの資格についてまとめていきました。
DIY工作アドバイザーの資格を取得することによって、DIYに対する知識が深まり、より良い住環境を作っていこうという意欲が高まります。
当記事を参考に、DIY工作アドバイザーの資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。