介護食マイスター資格は、介護での食事の介助、食事のタイミング、食事の種類、調理方法といった知識をもったスペシャリストの証明です。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
この記事では、介護食マイスター資格取得で身につけられる学習内容を少し詳しくまとめています。
最近では、介護への関心も高まり、高齢化社会でもあるため、介護食への注目や必要性は高まっていくでしょう。
介護食マイスター資格で学べることは、大きく分けて下記の3つの項目です。
介護食マイスター資格を取得する際には、高齢者の食事について学び、適切な食事形態の習得を行います。
これは、決して介護士だけが持つべきスキルではありません。
家族に、高齢の方がいるのであれば、介護食マイスター資格の知識で、その人にあった食事を提供できます。
介護食マイスター資格ので学べることは、以下のような高齢者の介護食に必要な知識についてです。
これらの知識によって、ご家庭で介護をする場合でも参考となり、さらに知っていたら防げた事故や、知ることで介護の手助けになること、などメリットは数多くあります。
介護食には、4つのタイプが存在します。
それぞれのタイプに合わせた食事作りや食事介助が必要です。
区分 | レベル | 高齢者の特徴 |
① | 普通のご飯を噛むのがそこまで難しくない | 硬いものや大きい物はやや食べづらい 普通に飲み込める |
② | 木綿豆腐が歯茎で潰せる | 大きいものや硬いものは食べづらい。 飲み込むのが難しいこともある |
③ | 絹ごし豆腐が舌で潰せる | 細かくて柔らかい食品は食べられる 水やお茶が飲みづらい |
④ | ペースト状でおかゆなど噛む必要のないものでないといけない | 固形物は難しい 水やお茶が飲みづらい |
介護食 | 特徴 | ポイント |
きざみ食 | 小さくきざんで食べやすくしている | 食べ物は咀嚼、食魂作り、のどの奥に送り込まれる、を繰り返すので、細かいだけでは虫歯の原因や誤嚥の原因になる 水溶き片栗粉でとろみをつけるなど工夫が必要 |
ソフト食 | しっかりと煮込んで柔らかくしている 舌で潰せる硬さ | 食べ物の原形は残して調理する 野菜は繊維の多いものは切り方を工夫する 肉類は脂身を選ぶ 魚は多脂質で口の中でまとまる工夫をする 柔らかい食材を選ぶようにする 時間的に難しい場合は宅配食事・宅配弁当を上手に利用する |
ミキサー食 | ミキサーで液体状にしたもの 誤嚥を防ぐため、とろみ剤を使うこともある | 見た目があまりよくないので、ミキサーにかける前の食事を見せる工夫が必要 粘度によって誤嚥の可能性が変わるので注意する どうしても分量が多くなってしまうので、水分が多い場合、とろみを付ける工夫をする 栄養価が低くなってしまわないように1品1品をミキサーにかける |
嚥下食 | ミキサーでペースト状・ゼリー状にして柔らかくしている | 障害別に調理法を変える 咀嚼に困難さがあるある程度柔らかく舌と口蓋で押しつぶせるような調理 咽頭への送り込みが難しいなめらかで変形しすべりをよくする 水分でむせてしまう粘性のある液体にする 液体ではなく固体で食べる 飲み込みが困難ゼリー状やピューレ状に調理 |
塩分やカリウムは、人間にとって不可欠な栄養でもあります。
ただ、年を重ねると塩分やカリウムの過剰摂取による弊害がでてきます。
年を重ねると、味覚の低下を引き起こし、気が付かないうちに塩分を取りすぎてしまいます。
塩分の取りすぎは、これらのトラブルを引き起こす原因となります。
カリウムは、成人の体に200g含まれていて、細胞内に存在してナトリウムと相互作用をしながら細胞の浸透圧調整を行っています。
カリウムは多くの食品に含まれていて、腎機能が正常でカリウムサプリなどを使っていなければ、過剰摂取になることはほとんどないでしょう。
ただ、腎臓機能が低下してくるとカリウム過剰摂取は注意が必要です。
カリウム過剰摂取は、高カリウム血症などの原因になりえます。
介護食マイスター資格は、介護の仕事をしている人以外のも役立つ知識を学べる資格です。
介護食マイスター資格取得で、正しい介護食の作り方、食べさせ方、食後のケアまで学べます。
自分や家族のために、介護食マイスター資格を取得してみませんか?