管理健康栄養インストラクター資格では、栄養学の基本的な知識や食品の持つ栄養素を理解し、栄養素を食品表示などから性格に読み取り、インストラクターとして人に栄養についての指導ができることを証明する資格です。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
管理健康栄養インストラクター資格では、食品についての基礎知識として、食品がもつ栄養素についてと、栄養素が体に与える影響についての知識が学べるようになっています。
栄養素だけでなく、効果を理解することで、食材の組み合わせによって、栄養素を効果的に取り入れ、そしておいしく摂取する、などのメニューの提案ができるようになります。
また、普段スーパーなどで買い物をする際に評されている食品表示から栄養素の値を読み取れるようになります。
その結果、自分がその日一日でどの程度の栄養分を摂取しているのか、塩分や炭水化物などの生活習慣病を引き起こすもととなるような要素をとりすぎていないか、などの指標として読み解けるようになります。
読み取った値をもとに、今現在自分が必要としている栄養素を理解し楽しみながら、栄養バランスを考えた献立などにも反映させられるのです。
栄養素にはそれぞれ体に与える効果が存在します。代表して5大栄養素について紹介しておきます。
ミネラル | 生体機能の調整や、酵素の働きを促す |
タンパク質 | 生体機能の調整や、身体のエネルギーと変わる |
脂質 | 身体の熱量や、運動するためのエネルギーと変わる |
炭水化物 | 身体の活動を促し、運動するためのエネルギーと変わる |
ビタミン | 炭水化物、タンパク質、脂質、脂肪を調整する |
このように、全て身体の調整や、運動をするためのエネルギーとなるような栄養素ばかりです。何かが偏るだけでも体に大きな影響があることがわかります。
先程ご紹介した5大栄養素は、役割別に3つに分類できるようになっています。
炭水化物、脂質、タンパク質は「エネルギーとなるもの」、タンパク質とミネラルは「身体をつくるもの」、ミネラルとビタミンは「身体の調子をととのえるもの」です。
それぞれの栄養素には細かな働きがあり、不足すると貧血や老化、高血圧や肌荒れなど様々な体の不調へとつながります。
これらも管理健康栄養インストラクターの資格所有者としての役割でもあります。
5大栄養素の栄養成分が多い食材別に紹介していきます。
ミネラル | 牛乳、チーズ、海藻、小魚など |
タンパク質 | 魚、肉、豆腐、卵 |
脂質 | バター、マヨネーズ、脂身の多い肉 |
炭水化物 | 米、パン、麺類、砂糖、いも類 |
ビタミン | キャベツ、玉ねぎ、イチゴ、ミカンなどの淡色野菜、果物 |
どの食材にどんな栄養素が強く入っているのかを理解することで、栄養素の取りすぎや、不足などを防ぐことができます。
食品には、野菜が嫌いであったり、牛乳が嫌いであったりなど、食品の好みとしての好き嫌いばかりではありません。
体質としてアレルギー反応が出てしまうために食べられないというケースもあります。
好き嫌いがある場合は、好きな食材と嫌いな食材、それぞれの栄養素をしっかりと理解し、一部の栄養素が摂取過多とならないように注意しながら、食べられない食材については、他の商材で補えないかを考える必要があります。
個人的趣向としての食べ物の好き嫌いについては、味付けを変える、または調理方法を変えることで、克服できるように頑張ってみましょう。
アレルギーがある人は、無理をして摂取してしまうと体に悪い影響がでてしまうので、摂取しないように注意しながら、違う食品で栄養素を取り入れられるようにしてみましょう。
現在は食材からの摂取だけではなく、サプリなども安価で手に入るので、取り入れてみても良いかもしれません。
正しく、そして楽しく栄養を取り入れるためには、少しの工夫も必要です。
例えば、栄養素について理解してもらうために、栄養素の話を紙芝居や物語にしても良いかもしれません。
食材に飽きられることがないように、食材の切り方をかわいく花形や星形など、遊び心を取り入れてみることも、楽しく食材を摂取するきっかけにつながります。
味付けももちろんですが、野菜が苦手な人には、ミキサーで細かくし、フルーツと組み合わせることで、野菜特有の臭みをなくしたジュースを作ってみるのも良いでしょう。
また、野菜が入っていることを気づかずに食べられる野菜ケーキを作り、子どもも喜んで野菜克服となり、好き嫌いがなく育つ、といった活用も可能です。
食育を楽しみ、周りの人々と楽しみながらたくさんの栄養素が取り入れられるようになることも、健康栄養インストラクターの大きなメリットの一つです。