メンタル心理インストラクター資格は、カウンセリングの知識、カウンセリングに関わる倫理、来談者中心療法などの十分な知識を有していることを認定する資格です。
より詳細な内容を知りたい方は、資格公式サイトをご確認ください。
ストレス社会の日本
現代の日本は、ストレス社会だと言われています。
職場での人間関係や、厳しいノルマによるプレッシャー、長時間労働、将来の漠然とした不安などが原因で、自分でも気が付かないうちにストレスをため込んでしまう人が増えています。
心の病を放っておくと社会活動が困難に
「うつ病」や「心の病」という言葉が浸透し、一昔前に比べると医療機関やメンタルクリニックで診察を受けることが一般的になってきましたが、まだ多くの人が、心療内科に通院するのは躊躇いがあると感じているのが現状です。
そのような人たちは、知らず知らずのうちに頑張りすぎて心が疲弊してしまい、ある日突然「仕事に行けない」状態になり、休職や退職を余儀なくされてしまいます。
メンタル心理インストラクターの必要性
このような事態を未然に防ぐため、そしてそうなってしまった後に、一人で抱え込んで状況が悪化するのを防ぐため、メンタルケアの知識を持った人材の必要性が高まっています。
メンタル心理インストラクター資格の学習で、心理学やカウンセリングに関する専門的な知識を身に着けていきます。
それに加えて、社会復帰を目指す人の支援制度や、社会活動が困難になる状況を未然に防ぐための生活改善方法など、社会復帰に向けた、多方面からのサポートに関して学びます。
うつ病は心の風邪
うつ病は、誰でもかかりうる可能性があることから「心の風邪」とも呼ばれます。
うつ病の原因は脳にあり、脳内の特定の神経物質の減少により、うつ病になると言われています。
また、生まれ持った性格とも深い関係があり、環境の変化や親しい人との死別など、きっかけも様々です。
私たちは、毎日大小のストレスを感じながら生きています。
ストレスの原因となる問題が解決する、あるいは上手に解消することで、大抵は問題なく日常生活を送れますが、自分一人の力だけでは解決できず、うつ病を始めとする心の病にかかってしまうことがあります。
心の病から立ち直るためにメンタル心理インストラクターができること
メンタル心理インストラクターは精神治療ではなく、相談者の心のケアをするのが仕事です。
専門医ではないので、薬物治療や施術は出来ません。
しかし、皆さんも人に悩みを聞いてもらって気持ちがスッキリした経験があるのではないでしょうか。
メンタル心理インストラクター資格では、より専門的な心理学の知識やテクニックを用いて相談者の心に寄り添い、負担を軽減するための方法論を学んで問題解決に向けたサポートをします。
メンタル心理インストラクターと他の心理資格との違い
また、メンタル心理インストラクターはその名のとおり、身に着けた心理学やカウンセリングの知識を誰かに指導できる資格です。
心理カウンセラーの役割が注目され、カウンセリングができる人材が求められる昨今、学んだ知識をより多くの人に伝える「講師」としての役割は、うつ病で悩む多くの人を助けられる、とてもやりがいのある仕事です。
家族がうつ病になった時にメンタル心理インストラクターができること
人が心の病になる原因は、仕事だけではありません。いじめや、老後うつ、環境の変化やお金の問題など原因は様々です。
家族や大切な人がうつ病になってしまった時、世代の違いや、自分が経験していないことが理由で、何と声を掛ければよいかわからず、力になってあげられないのは辛いものです。
しかし、メンタル心理インストラクター資格は、カウンセリングに関する知識を網羅的に学ぶため、よりよい心のケアの方法を家族の悩みに寄り添いながら一緒に考えられます。
また、心のケアが必要な方を「家族と共に」サポートする知識も学ぶため、資格取得後は家族全員を巻き込んで問題解決に取り組めます。
メンタル心理インストラクター資格の知識が活かせる場面
メンタル心理インストラクターの資格で学ぶことは、心理カウンセラーを仕事にする人以外にも大いに役立ちます。
ここまで見てきたように、メンタル心理インストラクターの資格で学ぶことは、カウンセリングの知識や倫理、そして、悩みを持つ誰かとのよりよい関わり方やサポートの具体的な方法論です。
それらの知識は、心の病やうつ病に悩む方だけでなく、会社で後輩の悩みを聞く際や、友人の相談に乗る際にも役に立ちます。
平均寿命が延びて、人生100年時代と言われる今、人は毎日心身ともに元気でいられるわけではありません。
気分が落ち込み、悩みを持つ大切な人たちのよき理解者であるために、メンタル心理インストラクターの資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。