色彩インストラクター資格は、色の知識を生かして生活のあらゆることを心地よい状態にできる資格です。色の持つ力は、ファッションWEBデザインなど、どの分野でも役立つので注目を集めています。
この記事では、色彩インストラクター資格取得で身につけられる学習内容を少し詳しくまとめています。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
色彩インストラクター資格で学べることは、大きく分けて下記の3つの項目です。
1つ1つ詳しく見ていきます。
デザインやソフトウェアで欠かせないのが、次の項目であるといわれています。
これを可能にしてくれるのが、色彩です。
色彩とは、その人個人での見え方や感性が影響するものではなく、理論のもとに成り立っています。
その理論を理解して、複数の色を組み合わせたり、配置ができたりすると、誰でもセンスよく配色できるようになります。
色相 | 赤・青・黄 |
トーン | 明暗(明るさ・鮮やかさなど) |
色彩を学ぶにあたり、色の規則的な組み合せを行うことで、配色の練習になります。
より実務的な感覚となるので、ぜひためしてみましょう。
補色 | 色の対局の色同士の組み合わせ | 赤と緑は補色 青とオレンジは補色 明度と彩度を揃えると目立つ 目立たせたい部分に使うと効果的 |
モノトーン配色 | 同じ色相によって明るさや彩度の違う組み合わせ | 赤とピンク 青と黒と紺 緑と黄緑と深緑 同じ色相の組み合わせ 統一感がありまとまりのある配色 |
グラデーション配色 | グラデーションの配色 | 起点になる色を決めて色の移り変わりを波で表現 美しい仕上がりになる グラデーションパネルから作成 ポイントに使うのが効果的 |
マルチカラー配色 | 色相環を元にバランスで配色 | 3色以上の色の組み合わせ 類似色相配色(類似色を中心に組み合わせる) 対照色配色(補色とり色相差を抑えた注目を集める組み合わせ) |
WEBサイトでも、色の効果は重要です。
例えば、和のテイストを表現したい場合、ピンクや蛍光色を使ってしまうと、見る人の印象に残りづらくなります。
それよりも、和の雰囲気がある色味を使うことで、よりインパクトに残るデザインに仕上がります。
デザインやソフトウェアの仕事をしていると、クライアントから「何かが違う」といった曖昧な要望が来る場合もあります。
色彩を学ぶことで、そういった曖昧な内容にも柔軟に対応できるようになります。
例えば、その色にした説明をする場合でも、色彩の知識を使って色の持つ効果を理論的に説明することによって、より説得力がある説明が可能になるでしょう。
色彩を学ぶことは、さまざまな現場で活躍できるスキルとなります。
例えば、WEBサイトでのデザインやサイトでの購買意欲を高める工夫といった知識があります。
商品やサービスを販売するサイトを運営する場合、商品ボタンをクリックしてもらえるかもらえないかは重要です。
例えば、販売サイトでボタンの色を赤と緑とで比較したとしましょう。
この時、よりサービスの購入がされたのは「赤色」のボタンでした。
実験によると、赤のボタンにした方が、クリックスルーを21パーセント上昇させました。
他にも、背景色から浮いたような色のボタンによって、人の目に留まり易くなります。
また、深緑から明るい黄緑に変えても、効果があります。
このようにサイト制作においても、色彩を学ぶことは多いに役立ちます。
ファッションでも、色をセンスよく組み合わせるのに、色彩理論の基礎である「色相」「明度」「彩度」が役立ちます。
また、色にはその色が持つイメージがあるので、それをファッションに取り入れていけば「なりたい自分」に変身できる可能性も秘めています。
実は、色へのイメージというのは世界に目を向けるとさまざまなものがあり、日本人が持つイメージが正しいと考えるのはNGです。
それぞれの色が世界ではどんなイメージをもたれるのか、表でご説明しましょう。
色 | 日本 | 欧米 | 西洋 | 中国 |
白 | 純粋・無垢・清潔・神聖 | 純潔・潔白・真実・降参 | 純粋・エレガンス・平和・清潔 | 陰湿・極悪・葬式・不吉・死 |
黒 | 強さ・自信・洗練・高級 | 高価・死・不吉・陰険 | プロテスタント | 負・暗黒社会・違法・闇 |
赤 | 生命・情熱・活発・積極的 | 愛・情熱・革命 | 愛・エネルギー・行動・危険 | 幸福・楽しみ・成功・順調 |
緑 | 自然・新鮮・若さ | 活気・歓喜・若い | 若さ・新しい生命・不貞 | 不貞 |
色彩インストラクター資格を取得すれば、ビジネスに役立てることはもちろん、私生活でも活用できます。
さらに、講師として自分の知識を広めていくこともできるでしょう。
あなたも、色彩インストラクターとして活躍してみませんか?