スポーツマイスター資格とは、スポーツ栄養の基本、毎日の献立、実践までジュニアから高校・大学生・スポーツ選手まで幅広い年代の方の栄養や食事作りの実践まで身につけた人に与えられる資格です。
より素晴らしいパフォーマンスを発揮できるように、運動面や食事面、休養面といった全ての部分でサポートを行います。
この記事では、スポーツフードマイスター資格取得で身につけられる学習内容を少し詳しくまとめています。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
スポーツフードマイスター資格で学べることは、大きく分けて下記の3つの項目です。
1つ1つ詳しく見ていきます。
スポーツ栄養は、スポーツ選手のコンディションを維持しパフォーマンスを向上させるのが目的です。
スポーツマイスター資格では、スポーツ選手の栄養と食事計画を立案などの知識を学びます。
スポーツ競技や、そのスポーツ選手個人によってもエネルギー消費量は違います。
まずは、エネルギー消費量はどれくらいなのか推定し設定する必要があります。
推定エネルギー必要量は計算式から求めます。
推定エネルギー必要量=28.5(kcal/LBM)×LBM(kg)×PAL
LBMとは、除脂肪量
PALとは、身体活動レベル
身体活動レベルは、1日の消費エネルギー量が基礎代謝量の何倍になるかを示す数値です。
種目 | オフトレーニング | 通常練習 |
球技 | 1.75 | 2.00 |
筋力・瞬発力 | 1.75 | 2.00 |
持久 | 1.75 | 2.5 |
出典:https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/ikusei/doc/k3-34.pdf
食事摂取基準と食品構成 | スポーツ選手は、必要な栄養量を満たす食事にするには、エネルギー量の増加によってそれぞれの食品から摂取量をまんべんなくバランスを考えて増やす必要があります。 |
食事摂取基準とは | 国民の健康の維持増進やエネルギーや栄養素の欠乏を予防、生活習慣病の予防などを目的として、栄養素の摂取量の基準を示したものです。 |
食品構成とは | 対象になる人に合わせて、日本人食事摂取基準を参考に、1日あたりに必要な栄養素の目安になるものです。 |
スポーツフードマイスター資格は、スポーツ選手だけの食事に役立つものではありません。
特に、体重コントロールに関して体重が気になる人にも有効な知識を身につけられます。
体重コントロールをするためには、適切な目標を設定し運動と食事、生活習慣の3つを適切に行う必要があります。
エネルギー源となるものを過剰に摂取することは、体重増加を招く原因になります。
スポーツ選手の体重増加の主な原因として、以下の2つが挙げられます。
食事上の体重コントロールするために、運動量から考えたエネルギー量から必要な食事献立を作成していきます。
スポーツ選手にとって、スポーツで傷んだ体の組織をリカバリーさせる必要があります。
そのために必要な食事内容を学んでいきます。
目的 | 栄養素 |
筋グリコーゲンの回復速度を上げる | 糖質とたんぱく質 ビタミンとミネラル |
体に負荷をかけない食事 | 消化吸収がいいもの |
たんぱく質は消化吸収に時間がかかり、体の負担になります。
そのために、たんぱく質の調理方法によって、消化吸収をしやすくなるような工夫をします。
調理の工夫 | 目的 |
高音加熱を避ける | たんぱく質の凝固を防ぐ |
薄切りにする | 加熱時間を短くしてたんぱく質の凝固を防ぐ |
ヨーグルトやすりおろした果物で詰め込む | たんぱく質の凝固を防ぐ |
味や食感が単調にならないようにする | 口当たりに変化をもたせる |
試合前とトレーニング前の食事は違います。
特に、試合前になると体へのダメージとともに、精神面でのダメージにもアプローチしていく必要がでてきます。
食事によって、精神的ダメージを軽減する方法も学びます。
栄養素 | 効果 |
ビタミンC | ストレスを軽減する |
カルシウム・マグネシウム | ストレスを軽減する |
ミネラル類・ビタミンB群 | 緊張で便秘や下痢 目元がけいれんしやすく脚がつりやすい人に |
炭水化物・ビタミンB群・コエンザイム | エネルギーを燃えやすくする |
コリン・レシチン・イノシトール・カルシウム・マグネシウム・ミネラル | エネルギーを燃えやすくする 緊張をほぐす |
スポーツフードマイスター資格は、スポーツ選手のほかにも、体重コントロールが目的の人にとっても有効な資格です。
スポーツマイスター資格取得により、人間の体に必要な栄養素の摂取の仕方や献立といったものを学びます。
あなたもスポーツフードマイスター資格で、最高のパフォーマンスへと導きませんか?