食に関する基本的な知識や栄養素の知識を習得し、幼児食についての食材選びから調理法までの理解をもとに、子どもの成長に合わせた献立の作成や緊急時の対応まで一貫して対応できることを証明する資格です。
赤ちゃんは誕生してから身体を成長させようと、栄養をたくさん体内に吸収していきます。成長のスピードも早く、その分栄養が身体に与える影響も大きいものであることがわかります。
赤ちゃんの栄養摂取方法は、ある程度身体的に発達するまでは母乳が与えられます。身体の器官がしっかりと育ってくるタイミングに合わせて、離乳食や幼児食へと変化させていき、食べ物から栄養をとるということを身体に慣れさせていきます。
赤ちゃんには成長に応じて、食べられる形状や食べ物が変化していきます。時期別に一覧にしてみましょう。
生後5~6カ月頃 | 飲み込み期 | 柔らかい形状のない食材の飲み込む時期 |
生後7~8カ月頃 | もぐもぐ期 | ペースト状の食材を舌を使って食べる時期 |
生後9~11カ月頃 | ハムハム期 | 小さく切った柔らかい物を歯茎で噛む時期 |
生後1歳~1歳6カ月頃 | パクパク期 | 離乳が完了。薄味で柔らかめの食事を楽しむ |
このように成長に合わせて、身体的な変化もあるため、与える食事は細やかに変化していきます。
細やかな配慮や対応を理解していないと、未発達な臓器器官へ負担を与えてしまうことになります。
消化できずに嘔吐の原因となることや、喉をうまく通過させられずに誤嚥してしまうなど、命に関わる事態へとつながってしまいます。
子どもの成長についてしっかりと理解することで、危険性のない楽しい食事が実現します。
赤ちゃんの離乳から幼児食への変化のタイミングから、偏食になるきっかけははじまります。
食べることが楽しい、うれしい時間となるよう、食べやすくおいしい食事をこころがけることが大切です。
野菜の味にも慣れさせるため、ペースト状にした食べ物に混ぜてみたり、形や色にこだわり調理してみたりと、工夫できることも多々あります。
子どもたちが偏食にならないように、いつも決まった食べ物をあげるのではなく、子どもに与えても良い食材とダメな食材に注意しながら、色々な種類の食材を与えられるように心がけましょう。
食材についての知識と、子どもの成長に合わせた調理方法を学ぶことで、食材を正しく、よりおいしく食べられるようになります。
また、食事をするときのルールについても学べるので、離乳したばかりの子ども時代につかみ食べや食べ物遊びはよくあることですが、それを防ぐための教育まで行えるようになります。
正しい食事マナーを自分自身が覚えることで、子どもが保育園、幼稚園デビューしたときにでも、恥ずかしくない食事マナーを自然と身に付けられるのです。
食事習慣は年々変化してきています。
共働き世代やひとり親世代などが増加した影響もあり、一緒にご飯を食べる時間がなくなっていたり、買ってきたごはんや外食で、夕飯や朝食を終わらせてしまったり、などの光景も珍しくありません。
食事の時間を大切にして、旬の食材について話し合ったり、どんな味つけや調理方法で作成したのかなど、家族と語らいあう時間を設けることで、コミュニケーションの増加や、子どもの食に関する知識の糧となります。
普段話すことがない、テレビばかりみているという家庭で悩んでいる方は、食べ物をきっかけに家族のコミュニケーションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
幼児食マイスターの資格取ることで、自分自身の子育てに生かせるようになります。
初めての出産、育児ともなると全てが初めてだらけの経験で、色々なことに気を配らなければなりません。
育児で忙しい毎日のなかでも、食べ物は毎日、そして1日に平均して3回は必ずタイミングとしてやってきます。
そんなとき、食べ物についての正しい知識と、調理方法をすでに学んでいると、食材選びや与え方にも悩むことなく、精神的負担を軽減させられるのです。
合わせて、子どもの身体にも負担なく健康的に成長させられるというメリットもあります。また、自分自身にだけでなく、仕事でも生かせる内容となっているのも特徴です。
すでに児童保育系の専門資格をお持ちのかたであれば、さらに食に関する詳しい知識を付けることで、子どもとの関わりかたや子どもの親御さんにも良いアドバイスができるようになり、より強い自信と信頼を得られるのです。
幼児食マイスターの資格は、日本安全食料料理協会(JSFCA)で試験を受け、合格となると認定を受けることになります。
試験概要は以下の通りです。
受験資格 | 特になし |
受験料 | 10,000円(税込) |
受験申請 | インターネットからの申込み |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
在宅で受験申込と受験を行えるので、これから出産を迎えるかたなど、場所を選ばず挑戦できるようになっています。出産に向けての準備期間に生まれてくる子どものためにも、食についての知識を深めてみてはいかがでしょうか。