UVレジンデザイナー資格は、さまざまな種類のあるレジンアクセサリーを綺麗に仕上げるスキルと、レジンを基礎から理解して手作り方法を完璧にマスターし、さらに応用してオリジナルなデザインまで作れる方に送られる資格です。
この記事ではUVレジンデザイナー資格を取得し、活動するための注意点を4つ紹介します。
UVレジンデザイナーとして活躍するために、まず著作権に注意してください。著作権とは、法律では次のように定義されています。
自分の考えや気持ちを作品として表現したものを「著作権」、著作物を創作した人を「著作者」、著作者に対して法律によって与えられる権利のことを「著作権」と言います。
(目的)
第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
出典:著作権法 | e-Gov法令検索
では、具体的にハンドメイド作品で著作権侵害になるのはどんなものかを解説します。
*既製品
自分が作っていない既製品をハンドメイド作品として販売してはいけません。
*キャラクターの素材を使用
キャラクターは著作物なので、それを使用した素材を使って無許可では販売できません。
手芸店でキャラクターの生地を販売していますが、それは趣味で楽しむことを目的としています。それを使ってハンドメイド作品にして販売することは、商用利用することになるので違法です。
*キャラクターを模倣
有名、無名にかかわらず、すでに世の中に出回っているキャラクターを真似して販売することは違法です。
*アイドルや芸能人を使用
アイドルや芸能人を使用し、偽物のアイドルグッズを販売することは違法です。「著作権」ではなく、「パブリシティ権」の侵害です。
*ブランドのロゴを使用または模倣
企業などのブランドロゴを無断で使用したり、ブランドロゴに類似したロゴを作成、使用するのは「商標権」の侵害です。
実際に逮捕者も出ています。
*本に掲載されている作品を模倣
手芸用の作り方やレシピが記載されている書籍に「商用での使用は禁止」と記載がある時は、絶対に販売してはいけません。
*他の作家の作品を模倣
基本的にハンドメイド作品には著作権が発生しません。ただ他の作家のデザインを真似して販売するのは、モラル違反です。
有名な作家の作品には「商標権」「意匠権」があります、真似してはいけません。
*キットで作った作品
手芸店で販売されているキットは、「商用での使用は禁止」などの注意事項があれば販売できません。記載がない場合は、販売元に問い合わせて確認しましょう。
*無料配布・公開されているレシピを真似する
無料で配布・公開されている作品をレシピ通りに作って販売してはいけません。
◯販売できるハンドメイド作品
著作権の侵害にならず堂々と販売できるハンドメイド作品の例を紹介します
自分で考えたオリジナルのものであれば、著作権を気にすることなく販売できます。
UVレジンデザイナー資格を取得したら、オリジナル作品をたくさん作りましょう。
著作権とは少し違いますが、形・色・シルエットにも商標権が認められる場合があります。
その形・色・シルエットを見るだけで特定の商品が識別できる場合などは、商標権を認められることがあります。
48年間同じ色彩を使用続けたMONO、30年以上の実績があり世界的にも認識されているセブンイレブンは、「色彩のみからなる商標」が登録されました。
UVレジンデザイナーとして、オーダーメイドの依頼がくることはありがたいことです。しかし、キャラクター物を依頼された時は注意が必要です。
その版権がないものは作れません。明確に許諾を受けたことが証明できる場合を除いて、依頼は受けられません。
自分のオリジナルのキャラクターなら、安心して作ってください。その際も依頼主と細かくキャラクターの外見や使用意図、使用場所、使用媒体、使用頻度などを確認する必要があります。
使用用途によりデザインも変わり、初めからしっかりと意思疎通を行わないと余計な手直しなどが入り、時間がかかります。
レジンは熱と水分に弱い性質があるので、保管場所の温度管理が必要です。紫外線で固まるので、直射日光と水気を避けた涼しい場所で保管します。
万が一レジンが溶けた場合のために、他のものと隣接しないようにしましょう。
レジンは紫外線に当てると変色しやすくなるので、完成品は直射日光を避けるように保管しましょう。
以上、UVレジンデザイナー資格を取得してオリジナルの作品をたくさん作って、販売するための注意点を解説しました。
注意点を守って楽しむ限り、レジン制作は非常に楽しいものです。基本からしっかりと学び、プロレベルの仕上がりを楽しんでみませんか?